神無月の巫女 DVD-BOX

 2009-05-25
私たちはまた、恋に落ちる
私たちはまた、恋に落ちる


 土日繰り返し見ていた。
 やっぱり好きらしい。
 すごく好きらしい。
 好きすぎて具合が悪くなってしまった。

 神無月の巫女をみて、アカイイトやって、NOIRみて。
 今思えば百合好きになるのもある意味当然である。
 百合というジャンルをよく知らないまま見てしまったのでなんというかすごく衝撃的だった。
 レンタルして1回くらいしか見ていないのにずいぶんイメージが残っている。
 百合のイメージの根幹をなすほど強いイメージだ。

 可愛い女の子がきゃっきゃうふふしている以外のタイプの百合に出会えたのはよかった。
 きゃっきゃうふふは確かに百合だろうし、それはそれで素晴らしいのだが、それに限定されるのはもったいない。
 色々な方向性や可能性があってもいいし、そちらの方がよいことさえある。
 楽しくて可愛いばかりでなく、切なくて悲しいのだって魅力的なのだ。
 キャッキャ、ウフフが嫌いな百合ファンがいて?です。
 ただ、裏通りには裏通りならではの花が咲くこともある。
 風雨に耐えて咲く花にはまた別の味わいがあります。
 ブックレットでシリーズ構成の植竹氏がこう語っているのが、まさにこれだ。
 こう言いたかったのだ。
 こういうのも百合の1つの形なのだ。

 ソウマみたいな完璧な、設定的には主人公としか思えないような男ではなく、同じ16歳の女の子の千歌音を姫子が選ぶことが大事なのである。
 酷いことされたけど実は千歌音はいい子だったんだね、ありがとう、ソウマ君と仲良くやってくよ、でもありなのだ。
 だが、そこで姫子は「千歌音ちゃんの姫子」になることを決めた。
 姫子は月を照らす、月を輝かせる太陽になる。
 全部千歌音のために、だからマコちゃんにも「キスは駄目」という。
 そして、「私たちはまた、恋に落ちる」のだ。


 何度も繰り返し見ていると色々と気づく点がある。
 細かな演出とか、セリフ回しとか。
 始めてみたころは子供だったなぁ。

 何度見てもカワイソウマという感じがしない。
 不憫といえば不憫なのだが、そのレベルが高すぎてギャグに見えてしまうのだ。
 千歌音のように彼は姫子の対になろうとしているのではなく、彼は姫子の盾になろうとしているところも可哀想に感じさせないところだろう。
 隣にいるのと前に出ているのでは大きな隔たりがあろう。
 あと、ツバサ兄さんのが恰好いいし。

 初見から乙羽さんが好きだったが、やはりいいキャラである。
 こういった報われないであろう主従関係が好きなのだ。
 MADLAXのエリノアもそうだ。
 千歌音のことを一番知っていて、でも千歌音に必要なのは姫子だという事も知っていて。
 千歌音と同じくらい強くて、ソウマ以上に弁え、報われない。
 千年の輪廻に負けないほど強いものを持ちうる人だ。
 だからこそ、巫女の話にはほとんどかかわってこない。
 それでも、彼女は来世でも千歌音の帰りを待っているのではないだろうか。


 長々と書いたが、ブックレットの解説の方がずっとすごい。
 大事な事はほとんど全部描かれていると思う。
 私もまだまだ未熟である。

 また、購入はお早めに。
 ストパニで懲りた私はすぐ買った。
 ブックレットの次の世界のお話もよかったし、もう4回は見たから元は取れただろう。

 とりあえず興味のある人はYoutubeの無料配信(1話のみ)があるようだし、バンダイチャンネルなら4話まで見られるようだ。
 もっとも、最期まで見ないと分からないタイプのアニメなので、結局はレンタルするなりしないといけないだろう。
 途中で嫌になっても最後まで視聴することを強く推奨する。


 最後になるが、神無月の巫女大好きだ。
 きっと10年後も好きなアニメだ。
 本当にありがとう。


神無月の巫女DVD-BOX神無月の巫女DVD-BOX
(2009/05/22)
下屋則子川澄綾子

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