どろぼうの名人サイドストーリー いたいけな主人 (中里十)
2009-04-25
……歯医者で、歯を削るときの音。あの音って、痛くなくても怖い。そういうのと同じ。
多分百合なんだろうなぁ。
理解しようとしてもよく理解できないが、知っている言葉にすると百合なのだ。
なんとも不思議な感じである。
上手く言語化できないってところだろうか。
まず、エロい。
かつ、結構直接的な描写である。
しかし、エロゲのようにいやらしさを強調するようなことはしない。
こういったエロくていやらしくない描写というのは実に百合に合っている。
別に百合においてエロは禁止ではないのだ。
また、話が途中で終わらない所がよい。
光が緋沙子を連れて辞職した時、光の願望通りすべて陸子の茶番というのもおかしくはない。
百合というジャンルはハッピーエンドが望まれる場合が多い。
そこで、陸子の茶番というのも1つの選択肢だったはずである。
厚さを考慮しても問題ない。
しかし、それは選択せず、最期まで陸子と緋沙子は和解しない。
読んでいてなんだか長いエピローグを見ているような気分になってしまった。
やはりうまく感想が書けない。
スピンオフ元のどろぼうの名人よりも複雑になっているからかもしれない。
百合なのに設定が面白く、設定が細かいうえに百合なのだ。
コーヒー牛乳を飲んでいて、コーヒーと牛乳の良さを別々に説明できる人なら、これも上手く説明できるだろう。
それでも、そんな事とは無関係に面白かった。
よいものはよいという事か。
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