どろぼうの名人 (中里十)
2009-04-07
Gibu me chokoleto!
百合というものが非常に自然である。
あまりに自然すぎて、百合が前提なのではないかと思う。
まず百合というものがあって、それからストーリーが展開していくかのようなのだ。
もはや百合というジャンルといった方が正確に感じるくらいである。
ミステリーやSFといったものと同じなのではないかと思ってしまう。
それほどまでに百合なのである。
タイプとしては姉妹百合なのだろうが、実の姉妹ではない。
年齢的にはぎりぎり親子でも不可能ではないくらい。
これがまたいい。
姉妹ほど年齢は近くないものの、親子ほど離れてもいない。
それが姉妹という形態を作っているのである。
大家族なら別として、常識的にはあまりない。
しかし、百合が前提となっているからそれほどおかしいとも感じない。
そのバランスが実にいい。
イラストも非常に可愛い。
水彩のような淡く、鮮やかな色遣いがいい。
またそれが、文章とも非常にマッチしている。
非常によい作品だった。
他の作品と違って、百合というモデルがうまくできていると感じる。
百合とはこのようなものであると説明するのに活用できるかもしれない。
しかし、百合に興味があるといった人が読んでも面白いかはわからない。
明確に好きであるなら面白いだろう。
![]() | どろぼうの名人 (ガガガ文庫 な 4-1) (2008/10/18) 中里 十 商品詳細を見る |








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