青年のための読書クラブ (桜庭一樹)
2009-03-13
世界の何処にも、もうゲバラはいないのだ。
未来の話が出てくると、ついSFのことを考えてしまう。
それが、2019年と近い、たった10年先のことであってもである。
科学はどのレベルまで発達しているか、特に電子機器や医療機器はどうなっているか。
携帯やPCのように急速に発達、普及するものはあるか。
そんなことばかり考えてしまう。
悪い癖である。
さて、この小説は5編の短編からなっている。
どれも1つの女子高の読書クラブなる部活が舞台だ。
当然だが、「お姉さま」なんていないし、特別百合というわけでもない。
普通に先輩後輩である。
個人的に気に行ったのは第三章奇妙な旅人だ。
人物も集団も、何とも私が好みそうなものなのだ。
キャラクターは多すぎず少なすぎず、役割もはっきりしている。
キャパの新聞部も、きよ子の読書クラブもユニークだ。
変革を恐れ、行動に走る生徒会も可愛いものである。
なんだかごちゃごちゃしていて、だからこそ個性が強くあらねばなかったバブルというのは、わたし好みなのかもしれない。
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