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絡新婦の理 (京極夏彦)

世界に神は二人いらない。
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 ミステリにおいて、関係ないように見えた2つの事件がセットで1つの事件だったのだ、という話は珍しくない。
 探偵役、ないしそれに準ずる役が複数いる場合にはよくあるタイプだ。
 また、そのトリックを利用して、2つで1つに見えるような事件が全くの別の事件なんてのもある。
 こうしたトリックで混乱するのは、偶然を偶然として見られないからだろう。
 確率的に考えればおかしくない事でも、偶然の一致を必然として人は捉えてしまいがちなのだ。

 もっとも、何でもかんでも偶然の連続ばかりと思っていたら、何も始まらない。
 因果関係を無視したら、科学なんて発達しないだろう。
 そもそも、現実は閉鎖系ではないのである。
 故に、偶然ばかりとはいえない。
 何らかの関係性がある可能性を否定できない。

 などと、作中の流れを真似てみるが、小説は現実ではない。
 如何に面白くするか、あるいは如何に売るかである。
 そして、ミステリーの面白さはトリックだろう。
 トリックも何もないようでは、それはミステリとはいえない。

 とはいうものの、果たしてこのシリーズがミステリであるかと考えてみるとよく分からなくなってくるのもまた事実である。
 ミステリがパズルだとすれば、トリックがテーマとなるはずである。
 しかし、このシリーズはそうではない。
 それぞれの題にある妖怪なり、怪奇なりがテーマなのである。

 とすれば、トリックはそれらの怪異なのではないだろうか。
 だから、解決するのではなく、祓うのだ。
 通りで種明かしが探偵や刑事ではなく、拝み屋なわけである。
 気づくのが遅いような気もするが、ずいぶんとすっきりとした。
 憑きものでも落ちたのだろうか。



分冊文庫版 絡新婦の理〈1〉 (講談社文庫)分冊文庫版 絡新婦の理〈1〉 (講談社文庫)
(2006/01)
京極 夏彦

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